業種: 教育・学校運営(日本語教育) 導入サービス: 学校向けネットワーク統合ソリューション(Wi-Fiアクセスポイント導入、VLAN構築、VPN接続による本部・分校間連携)
さくら国際日本語学院様は、急増する外国人留学生に対応するため、新たな校舎を増設されるタイミングで、ネットワーク環境の根本的な見直しを検討されていました。従来の環境には、主に以下の課題がありました。
接続の不安定さと速度不足: 授業でのタブレット利用(eラーニング、動画教材)と、学生寮や自習室での私的なインターネット利用が集中し、特定の時間帯にネットワークがパンク状態となり、授業の進行に支障が出ていました。
セキュリティと管理の煩雑さ: 事務用、教員用、学生用、ゲスト用のネットワークが物理的に分離されておらず、セキュリティリスクが高い状態でした。また、接続端末が増えるたびに設定変更が必要で、IT管理者の負担が増大していました。
本部と分校間の連携不足: 遠隔地にある本部と新しい分校間で、セキュアなファイル共有や内線通話を実現するための安定した通信基盤がありませんでした。
私たちは、教育機関特有の**「高密度接続」と「セキュリティ分離」**の両立を目指した統合ネットワークソリューションをご提案しました。
VLANによる用途別ネットワーク分離の実現:
「事務・教員ネットワーク」:最優先帯域を確保し、高度なセキュリティ設定を適用。機密情報を扱う事務作業や入試業務の安全性を確保。
「学生ネットワーク(授業用)」:eラーニングやオンライン授業に耐えうる安定帯域を確保。
「学生ネットワーク(私的利用)」:授業ネットワークとは完全に分離し、トラフィック増加が授業に影響を与えない設計。
高密度対応Wi-Fiアクセスポイントの導入:
教室や自習室など、限られたエリアに多数の端末が集中する環境に特化した最新規格のWi-Fiアクセスポイントを導入。同時に多数の接続があっても速度が落ちにくい快適な接続環境を実現。
VPNによる安全な拠点間接続:
本部と新しい分校間を強固なVPNで接続し、遠隔地からでも安全にデータサーバーへのアクセスや、IP電話による内線通話ができる環境を構築しました。
本ソリューションの導入により、さくら国際日本語学院様は、ネットワーク環境の課題を一挙に解決されました。
教育品質の劇的な向上: 授業中のネットワーク遅延がゼロになり、動画教材やオンライン試験をストレスなく活用できるように。**教育のデジタル化(DX)**が加速しました。
運用負荷とコストの削減: VLANによる論理的なネットワーク分離を実現したことで、物理的な配線変更や機器の増設が不要となり、IT管理者の運用負荷が大幅に軽減されました。
高いセキュリティの確保: 事務系ネットワークと学生系ネットワークが完全に分離され、情報漏洩リスクが大幅に低減。安心して学校運営ができる環境となりました。
「ネットワークがボトルネックで授業を中断することがありましたが、導入後は一切なくなりました。特に、教室で生徒が一斉にタブレットを使っても安定している点に驚いています。また、事務のセキュリティも向上し、管理者としても非常に安心感があります。システム株式会社様には、教育現場のニーズを深く理解した、最適なネットワークをご提案いただきました。」